2009年 04月 08日
あんびの猫 旅だち
もらった白い猫
それから15年 数年前から猫特有の病気に侵され
ここ1年くらいは食事とトイレ以外は
眠ってばっかりの日々だった
数日は食欲もすっかりなくなり げっそり痩せて
近所でイケ面猫で有名だったその面影もないほどだった
その猫が昨日朝起きると
いつもいる場所にいなかった
猫は死に姿を飼い主に見せないってのを思い出した
きっと死期を悟り姿を消したのだと思う
そういえば姿を消す前日
私がストレッチ体操をしていると ゆっくり
体を起こし よたよたと私の所へ寄って来て
珍しくじっと座っていた
体を拭いてやると気持ち良さそうにしていた
今にして思えばこれが彼のいとま乞いだったに違いない
家出してもあの体力では2日も持たないと思う
それにいなくなった日は家も閉め切ってて
外へ出れないはず
考えられるのは縁の下
私の家は玄関の下にちょうど猫が入れる場所があって
よく入りこんで遊んでいた
そんなとこへ入っては困るので
今日父が床下収納庫から入って探したけど
猫はいなかった たった一カ所を残しては
コンクリートで固められ その場所を探そうと思えば
床をめくらないといけない
家から離れたくないのだろうか
いままで ありがとう
1999年8月 若かりし みーこ